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続・原作を後追いする楽しみ~ 漫画「セトウツミ」を読む【Part2】

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映画で知った原作の小説や漫画を、後追いで読んでみるというのも楽しいものです。

ということを先日書いたところでしたが、気に入った『セトウツミ』を現在出ている7巻まで一気買い。

相変わらず、大半が川べりでダベってる瀬戸と内海のエピソード。でも、新キャラとして瀬戸を好きだというハツ美が登場。そんでこのハツ美のキャラ立ちぶりが素晴らしいったらありゃしない。かといって恋愛模様は決してストーリー上のメインとならないのが良いところ。

ハツ美(みはる画)

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著作権の問題がいろいろとアレなので、引用じゃなく似顔絵を描いてみました。(ヘタクソか!と言われましても、不細工に見えるのは私の画力のせいだけじゃありません)

このハツ美は、自分はかわいくないと自覚している女子。瀬戸の前ではまともに話もできない乙女っぷりな一方、他の人に対しては年上だろうと平気でdisる毒舌家。そして観察眼と人間分析力がものすごくて、そこから投げつける言葉の破壊力がハンパない。アンタ、一体何者?

樫村(セトが片思いしてるかわいい女子)のあざとさを見抜いて、容赦なくぶった切るハツ美。相手の痛いところを突く時の、イヤミが鼻につく感じとか、いやー好きだわこういうキャラ。これからの活躍に期待大です。

それにしても瀬戸と内海が可愛くてたまらん!!マジで選べないくらいどっちも好き。

ある日、車椅子で川辺に現れた見知らぬ少女。生きる気力もないような彼女の自虐的な様子に、最初冷たい言葉を返すウツミ。でも、去ろうとした彼女に、引き止める言葉がすごい。

「待って もうすぐ・・・ スーパースターが来るから」

それは当然セトのことなわけで。そして到着したセトといつものようにダベり始めます。それは、いつもの掛け合い漫才のような会話。重病のせいで人生をあきらめたかのように、何をしても笑えないという彼女を笑わせようと、会話の面白さを密かにアップするウツミの心情が泣かせる。なにこのツンデレ。反則やん。こんなん絶対惚れてまうやろーーーーーー!!!

あと、クールで博識なウツミと天然なセトの視点が違っていて、噛み合ってるようで実は全然噛み合ってないまま進行していくエピソード(ババ抜きもそう)があるんだけど、それがアンジャッシュの勘違いコントみたいで秀逸。

6巻の「絵しりとり」の回なんて最高。ウツミはセトを買いかぶり、そしてセトは天然で進んでいく絵しりとり。そして、描いた絵の意図が実は全く噛み合ってないことに気づかないまま、でも奇跡的なつながりで絵しりとりが進んでいき、最終的にそれぞれ二人とも「俺の負けや・・・」と自己完結するという神回。セト視点とウツミ視点のズレ表現が見事すぎる。

他にも、道化師でバルーンアートをする大道芸人の、通称「バルーンさん」がセトびいきで、ウツミにはやたらと当たりがキツイ理不尽さも、なんかじわじわくるわ。

そして笑いが大半の中、7巻終わりに匂わせるザワザワ感が気になる~。家庭に闇がありそうなウツミは大丈夫なのか?

とにかく面白すぎる「セトウツミ」、全力でおススメ。必読!!

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