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「シン・ゴジラ」~怪獣映画にあらず、日本の政治と国防を考える映画

日本のゴジラが帰ってきたーー!!(2016年)
おすすめ度★★★★★

 

 あらすじ

東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。

シネマトゥデイより

もう今さらと言えるくらい、各方面で絶賛されているこの作品。

「なんかヒットしたっぽいけど、レンタルになったら観ようかな」とか思ってる人がいたら、悪いことは言わないので間に合ううちに早く劇場へ行ってください。

普段、劇場へはほとんど一人で行くのですが、これは絶対観せなければと、面倒臭がる夫と息子を映画館へ強制連行しました。

公開とほぼ同時に観て、職場でも興奮して「絶対観て!!」と力説したのですが、女子は特に「え~・・・ゴジラぁ~?」という反応・・・。

1ヶ月以上経って、やっと男性が一人「観に行きました」と言ってくれました。

映画好きが周囲におらず、良い映画をすすめてもほとんどスルーされるのが悲しいので普段はあまり言わないのですが、これはどうしても観てほしかったんですよ。

ゴジラと聞いただけでどうしても「ただの怪獣映画」と思われてしまうのがもどかしいのですが、「ゴジラ」という巨大生物がフィクションである以外、かなり現実を意識した政治ドラマです。

最初、這うように進む謎の巨大生物が上陸し、街を破壊して海へ戻っていくのですが、これがまぁ~不気味なんですよ。眼が閉じない、ウツボみたいな顔。

これがまさかゴジラの第一形態とは思わず、てっきり他の生物だと思っちゃいました。

そして「ゴジラ」に進化して再び現れた前代未聞の巨大生物。対

話不可能で圧倒的パワーを持つ敵が現れたとき、日本はどういった事態に陥るのか。

総理はじめ各大臣、各省庁トップ、専門家の間でどんなやりとりと判断、対応がなされるのか。

そしてその要人が大勢同時に死亡してしまったとき、パニックを乗り越えられるのか。

巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対と略して呼ばれる)という名称も、リアルですね。

私が住んでるのは雪国なので、降雪量が一定を超えると市で「豪雪対策本部」(「豪対」と呼ばれる)が立ち上がります。だいぶスケールが小っちゃいですがそれを思い出してしまいました。

「◯◯レク」というのも出てきましたが、わかってますねー。

自治体等の行政機関の内情を多少なりとも知る人ならわかると思いますが、「関係課長レク」「関係部長レク」「副首長レク」「首長レク」という説明の段階を踏んで内諾を取り、正式な決裁はまた下から順に改めて取るんです。

劇中で「会議してる場合じゃないんだが、会議しないと何も決められない」という会話がありましたが、本当にそうなんですよ。

しかし、日本が突然外敵の脅威にさらされた時、本当にこの国は大丈夫なんだろうかと、観た人の多くが思ったはず。

劇中ではアメリカや国連の介入が出てきますが、自分の国を守るための手段が確立されていないのは、国として自立してないのと同じなんだと、目をそらしたい現実を突きつけられます。

ゴジラは害獣であって外国ではないので、本来なら自衛権の行使が可能なのかという議論もあるようですが、あの状況では害獣駆除とか災害派遣でどうにかなるレベルじゃないでしょうね。

自衛隊の砲撃でも全くダメージを与えられず、専門家が知恵を集結して挑む作戦では「頼むから効いてくれ・・・」と祈るような思いで観てました。

ほぼ文句なしなのですが、唯一残念だったのは米国大統領特使でバリバリのキャリアウーマンという役どころの石原さとみ。

日本人の祖母をもち、英語と日本語のバイリンガルという設定なんですけど・・・どう見てもネイティブじゃないし、将来の米大統領候補には、逆立ちしても見えません。

理想的な顔立ちでうらやましいくらいかわいい女優さんなのですが、役どころに合ってないんです。

でもこれは彼女の責任じゃなくて、ミスキャストです。
(あっ!! ま、まさか彼女がCMやってた某英会話教室イー◯ンがゴリ押ししてキャスティングしたとか!? ・・・ないか。邪推してすみません。)

シンには「新」「真」「神」などの意味が含まれているというシン・ゴジラ。
最高です。

絶対観るべし!!

生きる根本的教訓:
 国も個人も、生き残るには
 他をあてにするな

 

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