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「セイフ ヘイブン」~サスペンス、ラブロマンス、&ファンタジー

 

サスペンス、ラブロマンス、ファンタジーの3つの要素が盛り込まれた、お得感?のある作品。でも、どの要素もあまり濃くないので、ガッツリを求める場合はやや物足りないかも。(2013年)
おすすめ度★★★★

あらすじ

小さな港町。長距離バスに乗り、逃げるようにやって来たケイティ(ジュリアン・ハフ)は、そこで新しい生活をスタートさせる。ケイティは男手ひとつで2人の子どもを養っているアレックス(ジョシュ・デュアメル)と出会い、近所に住むジョー(コビー・スマルダーズ)のアドバイスもあって親しくなっていく。そんなある日、アレックスは警察署でケイティの指名手配書を目にする。

シネマトゥデイより

身体に血の付いた状態で裸足で逃げる女性が、ある家に助けを求めるオープニングで始まります。その後、その女性らしき人物が、警察の捜査の手が伸びる一歩手前で長距離バスに乗り込み、間一髪のタイミングで難を逃れ、街を離れます。

そしてその長距離バスの行程で休憩所として立ち寄った、小さな海辺の町。女性はバスに戻らず、その町へとどまることに。

ケイティと名乗るその女性は、海辺のレストランでウェイトレスの仕事に就き、森の中の古い一軒家を借りて住み始めます。一方で、ケイティの顔写真付きの指名手配が出回ります。罪状は「殺人罪」。

その小さな町のバス休憩所となっている店のオーナー・アレックスは、妻を亡くして幼い子供二人を育てているシングルファザー。ケイティとアレックスは、最初ギクシャクしたものの、次第に惹かれ合うように。(アレックスがまーカッコイイこと!!)

ケイティは子供たちとも仲良くなり、幸せな交流が続きます。少しずつアレックスと親しくなる様子も丁寧に描かれ、ラブロマンスとして納得の展開となりますが、「ほぁぁ・・いい感じ・・・てアレ!? そういや彼女って殺人で指名手配かけられてたよね!?」と思い返し、複雑な思いに駆られます。

だって、ケイティは美人な上、子供への思いやりもあり、めっちゃ「いい人」なんですよ。このまま幸せになってほしい・・・と思ってしまうことで、妙な罪悪感が湧いてしまいます。それって「犯罪者が逃げ切る」ことを願うことになっちゃうので。

具体的なネタバレは避けますが、結果的にその「感情の板挟み感」は無事に回収されるので大丈夫なのですが。

そして癒されポイントとしては、アレックスの幼い娘、レクシーが超絶カワイイ。演技とは思えないセリフやしぐさに、何度かキュン死しそうになりました。

あと、素晴らしいのが自然の情景。海辺の夕景もケイティが住む家に続く森も、アレックスとデートする湖もとにかく美しいので、映像としても楽しめるシーンが用意されています

しかしながら、難を言えば全般に渡る「ほどほど感」とでも言いましょうか。サスペンス部分のハラハラ感も、ラブロマンス部分のうっとり感も、ファンタジー部分の「そうだったの!?」感も、全部の要素の味が薄めなんです。ほど良くまとまってる分、クセやアクがなくて、やや物足りなさも感じます。サスペンス4割、ラブロマンス5割、ファンタジー1割、という感じで、欲張りというか中途半端というか。

ファンタジー部分は、蛇足に感じる人もいるでしょう。全体が薄味の分、ファンタジーを盛り込むのも私はアリだと思いましたが。これで心臓に悪いくらいのガッツリサスペンスだったら、最後にほんのりファンタジーをトッピングされても「要らんわ!」と思ってしまったでしょう。

クセもなく、ちゃんとハッピーエンドが用意されたサスペンス&ラブストーリーなので、あまり消耗したくないけど何か観たい、という時に最適。カップルでのおうちシネマにもオススメの作品です。

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