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「ヒメアノ~ル」~暴走する狂気が迫りくる恐怖

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夢や希望を持てずに、底辺の生活をただやりすごすだけの日々。都会の片隅で生きる小市民の男女と、暴走する男の狂気が交錯する。(2015)
おすすめ度★★

あらすじ

普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田(濱田岳)は、同僚からカフェの店員ユカ(佐津川愛美)との恋の橋渡し役を頼まれる。彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、高校時代の同級生・森田(森田剛)と再会。ユカから森田につけ狙われ、ストーキングに悩まされていると相談された岡田は、森田がかつていじめられていたことを思い出し、不安になるが……。

シネマトゥディより

導入部は濱田岳とムロツヨシのコメディタッチなやりとりで進むものの、R15+作品なので要注意。刃物でグサグサ刺すようなシーンがいくつも出てくるので、苦手な方はもちろん、大丈夫な方でもちょっと気分がよどむかもしれません。

岡田(濱田岳)は清掃会社で働く、パッとしない青年。先輩社員の安藤(ムロツヨシ)は、気持ち悪い上に思い込みが激しく、めんどくさい人物。

この先輩社員の安藤は、カフェ店員のユカに激しく想いを寄せています。ユカの働くカフェには、怪しい男(森田剛)がよく来ているという安藤。岡田は、その男が高校の同級生・森田だと気づいて話しかけます。森田につきまとわれている気配を感じ、不安がるユカ。

その後も、岡田は安藤に頼まれユカに気持ちを伝えたりする手伝いをするものの、あろうことか安藤ではなく岡田を好きだと言い出すユカ。結局二人は、安藤に知られないようこっそり付き合うことになります。

濱田岳は相変わらず小心者のキャラが上手いです。言いにくい言葉を飲み込んだり、オドオドと言いよどんだりする演技がほんとに自然。この人、身長はちっちゃいし顔は童顔の三枚目。普通なら芸能人として恵まれたルックスとは言えないのに、主役や準主役を張れるポジションにいるという、珍しいタイプの俳優さんです。

ユカにつきまとう森田はV6の森田剛が演じてますが、これはいわゆるアイドル映画じゃありません。ジャニタレとしてのアイドル性や集客力を求めてない配役です。というかこの作品とは別にしても、森田剛のルックスは段々アイドルから遠ざかってないですか?(ヒゲに細眉なんてやってると、ワイルドを通り越してほとんどチンピラみたいに見える時も)

そんな彼ですが、同名でもある森田の狂気を文句なく演じています。この森田は高校の時に陰湿なイジメに遭い、実は相手を当時殺して埋めているのです。

大人になった現在も耳鳴りのように当時のイジメの声が響き、精神がイカレてしまっている森田。ネジが切れていて、簡単に人を殺します。傷害や殺人に関する心理的ハードルが、低いというよりほぼ「無い」のです。

ダークヒーローでもなく、理念があるわけでもなく、衝動的に人を殺してゆく森田。その描写が凄惨で、救いのない展開が続きます。

精神を病んだのはイジメが原因ということなのでしょう。でも最後、我にかえったように優しかった少年の頃のような言葉を発したり、飼っていた犬を思い出して車で轢かないよう避けたりと、「本来はこんな人間じゃない」というような演出が。でも無関係な人たちまでさんざん殺したあとでは今さら感しかなく、きちんと回収できないなら最後にそんな演出されてもなあ・・・と思ってしまいます。

ちなみにタイトルの「ヒメアノ~ル」とは、アノール=トカゲのことで、つまりヒメトカゲということだそう。体長10センチ程度で、猛禽類のエサにもなる小型爬虫類のため、強者のエサとなる弱者を意味するのだとか。

かつてヒメアノールだった森田が放つ狂気。その暴走する狂気が撒き散らす恐怖感を、森田剛はよく演じています。

しかしながら、イジメとサイコキラー誕生の関連性についてどうとらえるかの主張が表現されないまま残酷なシーンが大量に続くため、ほぼ連続殺人映画となってしまい、後味が悪くて二回観る気が起きない作品です。

 

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