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「アウトロー」~アウトローというよりいろいろアウトな作品

トム・クルーズが演じるのは、さすらいの元軍捜査官。ストーリーもインパクトに欠けアクションもスカッとせず。トムはカッコいいけれど、魅力を活かしきれてないです。(2012年)
おすすめ度★★

   

あらすじ

真昼のピッツバーグ郊外で無差別に6発の銃弾が撃ち込まれ、5名が命を落とすという事件が発生。警察は事件発生後1時間という早さで、元軍人で腕利きスナイパーだったジェームズ(ジョセフ・シコラ)を容疑者として拘束する。だが彼は容疑を全面否認し、かつて軍の内部で一目置かれていたジャック(トム・クルーズ)への連絡を求める。

シネマトゥデイより

5人の市民が遠くから狙撃され、容疑者がすぐ拘束された事件。

その容疑者ジェームスが取り調べで答えたのは「ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)を呼べ」というメモだけ。その後ほかの囚人からの暴力で意識不明になります。

ジャックは誰も行方を知らず、足取りもつかめない人物。探しようもないと思っていたところへ、自分から現れるジャック。

ジェームスの女性弁護士と共に事件の状況や被害者を調べ直すうちに、この事件は本当のターゲットを隠すために無差別殺人を装ったものであることがわかってきます。

その過程が描かれる前半の展開は面白いのですが、後半は無駄に長いし、テンポもダレます。

女性弁護士との大したロマンスもなく、射撃場の老人オーナーを味方につけての後半アクションも、地味な上に長ったらしい。

女性弁護士を救出に行った採石場でドンパチやって、その後乗り込んだアジト近くで、一人の敵の背後につけてホールドアップ。

銃を捨てさせたところまではいいけど、なぜかわざわざ自分も銃を投げ捨て、敵と素手で殴り合い。敵の仲間が現れたらアウトでしょうが。腕力くらべなんかやってる場合じゃないっての。

そして拉致された女性弁護士は、人質ながら拘束もされず、敵のアジトで優雅に足を組んで椅子に座ってる。

そして自分を拉致した裏切者に、なぜこんなことをしたか理由を尋ねると、相手は「今にわかる」と答えるのですが・・・ってオイ、わかる前にジャックに撃たれて死んでるやん!!

それで結局、理由はわからないまま。ストーリー的に裏切り者を設定したかっただけですよね?

現場の証拠品のコインも、疑問のキーポイントとしてジャックは最初から怪しんでたのに、結局最後に犯人と対面する事態になってから「あれで真犯人がわかった」みたいなこと言われてもねぇ。

ダレたテンポの上、無駄に長いカーアクション。採石場での冗長な撃ち合い。黒幕グループリーダーの老人も、結局何者なのか不明。「今にわかる」の件だけじゃなく、謎も伏線もほぼ放置。

ジャック(トム・クルーズ)の無頼(ぶらい)ぶりをカッコよく見せることに終始して、それ以外のことはとっ散らかしたまま、といった印象です。

でもM-Iでのキレのある展開とアクションを考えると、このつまらなさはトムのせいではなく、脚本と演出の問題だと思います。残念。

 

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