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「バーガーキングの縦読み」にゾッとした件

2020年1月31日、マクドナルド秋葉原昭和通り店が撤退するにあたって、2軒隣でライバル店として営業していたバーガーキングが貼り出した、閉店するマクドナルドへ向けたエールと感謝のメッセージポスター。

なんていい話・・・と思ったところが、縦読みすると「私たちの勝チ」になっていたと、話題になりましたね。

これ、賛否はあるでしょうが・・・私は正直、ゾッとしました。

何がって、目立つ表向きの顔ではねぎらい、寂しいと言いながら、縦読みのメッセージでは相手に対し「アンタの負けだよー」と上からせせら笑うかのような底意地の悪さ。

例えが変かもしれないけど、嫌がらせを受けてるいじめられっ子をかばって、「誰よ!こーゆーことするのやめなさいよ!」って叫ぶクラスメイトの子が実は陰で画びょう仕込んでました、みたいな・・・つまり、どす黒い裏の顔を見せられたような不快感というか。

私はブラックユーモアは好きですが、この縦読みポスターはブラックユーモアとは呼べないと思うし、センスも感じない。(そういえば同社は以前、ベトナム風バーガーを巨大箸で滑稽に食べるCMを猛批判されて、削除する騒ぎもありましたね。アジア人やアジア文化を差別・揶揄してるということで)

そして取材を受けた際の同社の担当者が嬉しそうに「ご想像におまかせします」みたいなこと言ってて、縦読みが見つかって話題になることを狙ったのがアリアリでしたが、企業イメージ戦略としても、はなはだ疑問。

大体、マクドナルドとバーガーキングの店はここだけじゃないし、実際マクドナルドは店舗数でバーガーキングに圧勝してる。

ごく限定的なエリアにおいて、撤退するマクドナルドに対して「私たちの勝チ」なんて、子供のアッカンベーみたいな幼稚なことやってる場合じゃないんじゃない?

バーガーキングは、2019年には日本国内で展開している99店舗の中22店舗を閉店することになり、茨城県、京都府の店舗は全店閉店とか。

そんな状況で、よくあんな隠れメッセージ打ち出せたなあ。

ショボい優越感なんぞ振りかざさず、きちんと感謝とエールのメッセージを掲げるほうが、よっぽど企業イメージが上がるでしょ。それなのに、一度上がった好感度が、あの縦読みを知った瞬間「怖っ!!」と感じる不快感といったら・・・。

それに、バーガーキングに敗れたというより、実はマクドナルド内で収益性を他店舗と比較して撤退しただけかもしれない。もしかしたら売り上げ自体は、今回撤退するマクドナルド店舗のほうが近くのバーガーキングより多かった可能性だってあるのでは。

もし本当にバーガーキングに敗れたのだとしても、敗れ去る者に追い打ちをかける者は、応援されなくなると思う。

現に、特にマックファンという訳でもない私ですら、このバーガーキングの所業が気持ち悪くて、こういう侮辱メッセージを仕込むような社風の店には行きたくないなー、もしお店が隣り合わせにあったら絶対マックを選ぼう!と思ったくらいだから。

とはいえ、私の居住県にマクドナルドはあってもバーガーキングは無いんですよ。なので、あえて避けようとしなくても、残念ながら行く機会もないという・・・。

まぁ結局・・・そういうことです。

 ニュースの教訓:
 ネガティブな裏メッセージを仕込むと
 結局は仕込んだ側がダメージ受けるよ

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